「原材料へのこだわり」

2022.08.30

そうめんの材料は「小麦粉」「塩」「油」と、とてもシンプルです。
それだけに、素材の持つ味わいや風味がそのまま美味しさに繋がります。
マル勝髙田商店がこだわっている、そうめんの原材料についてご紹介いたします。

小麦粉

小麦のタンパク質はグルテンと呼ばれます。小麦粉に水を加えて練ると、粉に含まれるグリアジンとグルテニンというタンパク質が組み合わさって網目状の構造ができます。これがグルテン。そうめんの力強いコシには、グルテンの働きが欠かせません。
マル勝髙田商店では、喉ごしや歯ごたえ、風味にこだわり、オリジナルブレンドの準強力粉を使用しています。準強力粉はグルテンが多いためコシが強く、少し黄色みがかっているのが特長です。主原料の小麦粉には特にこだわっています。

そうめんづくりに欠かすことのできない塩は、グルテンに作用します。粘りを出そうとする性質を強めるため、こねることでさらにグルテンの粘りが増し、強いコシが生まれます。
塩分濃度が高いほどグルテンの粘り気は増えますが、その作用は気温によって大きく影響を受けます。私たちは気候によって塩水濃度を変えることで、一年中同じ品質のそうめんを製造することを大切にしています。
当社の手延べそうめんに使っているのは、ミネラル成分を多く含んだ日本海水「赤穂塩 並塩」。フレーク状の塩で溶けやすい性質を持っているため、そうめんに馴染みやすく、適度なにがりを含んでいます。にがりの量が多い塩ほど、塩味から離れ、複雑さやコクが出てきます。

手延べそうめんは、作る工程で生地の乾燥や麺同士のくっつきを防ぐために油を使います。一般的には「綿実油」を使用しますが、マル勝髙田商店ではお客様のニーズに応えるため「オリーブオイル」や「米油」を使っています。
使用するオリーブオイルは、イタリア政府公認のオリーブオイル鑑定士がテイスティングし、厳選した「エキストラバージンオリーブオイル」をイタリアより直輸入しています。オリーブオイルは他の油と比べて酸化しにくく、そうめんの「油臭さ」を防ぐため、小麦粉本来の香りを楽しんでいただけます。

シンプルだからこそ、素材ひとつひとつを追求したマル勝髙田商店のそうめん。
その一本一本に、歴史と作り手のこだわりが詰まっています。